私の霊的体験

2021/07/07 ブログ
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西の空に浮かぶ雲は、私が視点を合わせると流れ、次々と動物や人の形と変容していった。人物そのものが、雲に乗る姿もあった。まるで、キントーン雲に乗る孫悟空の如し。多くの存在が、姿を表し、驚きのうちに、雲は押し寄せては流れていく。

ほとんどの存在を知らなかった。ただ、一人、3年前に逝去された医師が、健全な頃の姿のまま、笑顔で雲に立っていた。あり得ることではないが、確かにそこにいた。

夕陽に彩られながら、高い山が見えてきた。その山を囲むように、ぐるぐると道が円周している。頂上には、小さな東屋が見える。どんどん近づくにつれ、山を登る集団がいくつか点在し、桐の箪笥を担いだ者や、牛車も見え、杖を付きながらその山を登る者。縄で縛られながら並んで登る者。歩みはゆっくりなから、行列が見えた。

山が近づくにつれ、山の下には、動物たちの姿や、鬼や龍のような姿も見え、とても不思議で、懐かしさや旅愁を感じさせる天界に繋がる山のような、誰もが通る死去後の道を感じた。

幻想的な雲の祭典は、驚きと感動以上に、自分の人生を振り返る場となり、背筋に冷たい汗が滲んだ。怖い。私は恐怖を感じた。それは、私の過去が完成された徳を積んだ人生ではなく、反対の積み重ねに、蓋をしてきた自分の過去がありありと浮き上がったからだった。